17春闘の勝利に向けて、力を合わせよう!

中小零細企業に働く労働者の賃金・労働条件は厳しさを増すばかりです。
格差と貧困が拡大し、中小企業労働者は正規・非正規を問わず、将来の生活設計が立たないばかりか、日々の健康や安心できる労働環境さえ脅かされる状況にあります。

低賃金と長時間労働を強いられる現場では、必要な労働力・人手の確保ができない慢性的人手不足が広まり、対策として「最低賃金」の引き上げがおこなわれていますが、それでも全国平均823円(東京932円)にすぎません。深刻なことは、この最低賃金に直接影響される水準の労働者が急激に増加していることです。中小零細の賃金水準が、どんどん最低賃金水準に近づいているのです。

全国一般なんぶの職場でも「ワーキングプア」現象が広がる傾向にあります。この間抑え続けられてきた賃金に加え、人手不足を背景にした長時間労働を強いられる実態が労働者を苦しめています。
17春闘での賃上げ・労働時間規制の要求は、待ったなし、切実な課題です。

労働条件を労使交渉によって決める春闘要求は、労働者の主体的な意思の総意です。労働組合は労使対等の原則に基づき、使用者側と団体交渉を行います。私たちは、労働組合の持つ権利である団体行動権を背景に力を合わせて17春闘を闘い、賃金・労働条件を改善しましょう。