レラ六本木販売不当解雇争議 地裁勝利判決

レラ・六本木販売は、理美容室に卸す業務用シャンプー等化粧品を販売する会社です。社長の安田正氏は、美容師の手荒れを防ぐため、美容業界で一早くアミノ酸系シャンプーに着目した人物で、エコロジーや環境問題でも発言してきました。「おりげた理論」「だびねふ理論」という自己啓発本を書き、美容ビジネス講座を開催し、また、「オレンジで日本を明るくする 」として、従業員は全員オレンジ色の服を自前で着るよう命令しています。

そんなレラ六本木販売で2012年2月、いじめの末にパート労働者が解雇されました。

いじめに抵抗したら、解雇

1年契約で午前9時~午後5時までの営業事務パートとして働いていた山﨑さんは、幼い子どもたち二人を別々の保育園に預けて働くママ。仕事は、コピー、データ入力から郵便物の仕分、来客対応、お茶くみなど雑用もこなしていました。

1年ほどして突然、上司から「態度がよくない」などと言われるようになり、嫌がらせが始まりました。嫌がらせはエスカレートし、社内清掃で細かいことをあれこれ言われ、それで掃除が長引くと、囲まれて「いつまでやっているの」と嘲笑されました。
我慢の限界が来て、ついに、「(会社の教育指導が)小学生のいじめのようです」と業務日報に書いたら、その返事が「今月いっぱいで辞めてください」というものでした。

職を失うと子どもたちの保育園の在園資格がなくなります。保育園に就労証明書を提出する3月を前にした解雇は、経済的だけでなく、働くママさんにとって大打撃でした。

解雇通告された山﨑さんは、全国一般なんぶに相談、その日のうちに加入し解雇撤回闘争を始めました。

全国一般なんぶは直ちにレラ・六本木販売へ解雇撤回を求める団体交渉を申し入れました。しかし会社の団体交渉での態度は不誠実なだけでなく、団体交渉を拒否さえしました。私たちは、これを不当労働行為として、2013年1月、東京都労働委員会に救済を申し立て、現在は命令待ちです。

労働委員会の調査の過程では、委員会から2度の和解勧告がありましたが、会社側が2度とも拒否したため、山﨑さんは、2014年8月、東京地裁へ解雇事件の労働審判を申し立てました。11月、「解雇撤回、年収分の解決金」という申立人勝利の審判がなされました。しかし、会社がこれも不服とし、本訴になりました。

東京地裁判決は全面勝訴

東京地裁の裁判は進み、2015年11月に行われた証人尋問では、会社側傍聴席がオレンジ色に染まるという中で行われましたが、会社は、山﨑さんを解雇した合理的な理由を証明することができませんでした。

2016年4月15日に東京地裁の判決を迎えました。

判決は、
有期契約の原告が契約更新を期待することについての合理的理由を認め、
労働契約上の権利を有する地位にあることを認め、
職場のいじめについて、被告は「正確な事実調査義務を怠っている上、…原告の対応を理由に解雇や退職がされるべきことのないように配慮すべき義務を怠った」として、
職場環境配慮義務違反による原告の精神的苦痛に対する慰謝料も認めました。

裁判も山﨑さんの全面勝訴となりました。

争議は大詰めを迎えています。
幼い子ども二人を別々の保育園に預けて働いているときに解雇された山﨑さんは、
「私の問題は、働くママさんたちみんなの問題でもあります。私が声を上げることで、子どもたちが社会に出ていくとき、もっと人間らしく働ける職場環境をつくっていければ、と思います」と、争議解決へ決意しています。

私たちは、争議解決まで全力で闘っていきます。