(1)能力主義・成果主義・長時間労働を規制し、差別がなく安心して働く賃金労働条件を勝ち取る

① 生活できる賃金の獲得。若年層が人生設計できる賃上げを勝ち取る。
② 日常活動で昇進・昇格・昇給に差別的な処遇がないかチェックする。
職場労働の全体を把握し、労働の平等性を高める。
③ 要員確保、作業適正を実現する。
④ 経営の情報公開を求める。可能な限りの経過維持を求め、チェック機能を高める。。
⑤ 労働時間実態の定期点検を実施し、長時間労働、サービス残業をなくす。
健康安全問題に取り組み、職場に潜んでいる危険を摘発し、改善を要求する。
職場での健康安全への意識を促し、健康被害から労働者を守る。
⑥ 職場環境を改善し、休暇を消化しやすくするために取り組む。安心して休める病気休暇制度を作る。
④ 元気に安心して働ける高齢者雇用を図る。
「雇用継続」を理由にした労働条件の引き下げを許さず、高齢者が安心して働ける職場を作る。

(2)非正規雇用労働者の権利確立と未組織の組織化をすすめる

① 労基法・派遣法を始め法的権利の完全履行を求め、活用を図る。
組合、非組合を問わず、職場の非正規雇用労働者の労働法違反を許さず、労基法など徹底適用させる。
② なんぶの組合員が受ける労働相談体制や、経験交流、地域のつながりで組織化を推し進める。
職場未組織、パート・アルバイト、契約労働者など労働組合への加入を呼びかける。
労働相談、地域、業種さまざまなつながりを通じて、なんぶ組合員の拡大を図る。

(3)均等待遇や生活できる賃金保障の確立など社会的・政策的活動に多くの仲間とともに取り組む

日本版ホワイトカラー・エグゼンプションなど労働時間法制や就業規則の一方的不利益変更の合法化、 解雇時金銭和解取り決めなどの労働契約法制に向けた動きに注目し、労基法改悪や労働者の団結権に踏み込む労働法改悪に反対する。 社会的・政策的活動を地域や中小合同労組と共闘する。

(4)社会保障制度の徹底を求める

① 外国人労働者に社会保険制度を適用させる。
② 生活を保障し安心して使える育児・介護休暇制度を実現させる。
③ 子育てなど、地域・生活支援の制度を充実させ、「性役割」にとらわれない働きやすい職場をつくる。

(5)国籍、人種、性・セクシュアリティ、年齢、職種・雇用形態など
あらゆる直接的・間接的な差別に反対する

社会的弱者への差別と排外が蔓延している。他人の痛みを理解する想像力と自らも差別を許さない心を培い、働く者の間に自立と相互連帯を広める。

(6)地域ブロック・業種で企業を越えた交流・共闘を強め、地域共闘で長期争議の勝利をめざす

① 職場見学交流や、交流活動を通じた支部分会同士の活動など積極的に取り組む。

② 長期争議の早期解決をめざし、地域・ブロックの協力で一人でも多くの組合員が争議支援行動に参加する。他労組の争議支援要請にも積極的に対応して、組合員の理解と経験を深める。

(7)社会に目を向ける。憲法9条を守り平和を追求する

平和を追求するため、憲法9条の改憲に反対する。戦争は絶対反対。自衛隊の海外派兵完全撤回を求める。脱原発社会をめざす。
そのほか、労働者の権利や生活に関る 社会的諸問題について関心を高める。職場の外にも目を向け、社会へ闘いを広げる。

25-26活動方針(第32回定期大会決議)

第2号議案 活動方針


1、組織化方針


【「職場を変える」にこだわって仲間を増やそう!】

  • 組合員全員が、労働相談を受けられるように学習と経験を積み重ね、組合員増加へ結びつけよう。
  • 職場の不満や悩みを要求に繋げよう。
  • 要求をあきらめない!ストライキやさまざまな戦略で要求実現を勝ち取ろう。
  • 新規組合づくりに重点的に取り組もう。情宣活動・街頭宣伝に各職場の組合員が参加しよう。
  • 職場横断的に賃金問題といった課題に取り組もう。学習会・討論・集会を通して、賃金決定の仕組み、人事評価制度、定年後の賃金保障など、労働者にとって「持続可能な賃金」を考えよう。
  • 職場点検を行おう。点検項目をなんぶに持ち寄って共に取り組もう。
  • 関連企業への組織拡大に挑戦しよう。
  • 企業で実現できる要求は労使交渉で、一企業単位で解決できない要求は労使で取り組もう。ケアワーカーと共に、対政府交渉に取り組もう。
  • 産業別的労働運動・業種別共闘を強化しよう。同じ産業や業種で働く労働者がいる職場に、組合づくりと組合への加入を呼びかけよう。
  • 団交の内容を可能な限り職場で公開し、関心を呼び起こすことを通して組合加入に繋げよう。
  • 支部結成を目指す個人加盟組合員が集まれる場をつくろう。

2、諸要求

(1)全員一律大幅賃上げを勝ち取ろう。残業ありきの賃金体系ではなく、ベースアップを重点的に求めよう。

(2)一時金は賃金の後払いだ。一時金支給の保障と増額を勝ち取ろう。

(3)労働時間・労働日数の短縮、有給休暇取得の保障、独自の有給休暇、増員要求を勝ち取ろう。

(4)労働安全衛生の徹底。職場点検を通して諸要求をつくり、安全に働ける職場の実現を目指そう。ハラスメント防止制度の確立を実現しよう。

(5)妊娠中および育児介護休業制度の拡充を実現しよう。法律以上に休業がしやすい制度実現を目指そう。特に休業中の全額賃金保障を実現しよう。

(6)労災補償が適用されない賃金に対する追加補償制度を実現しよう。


3、争議方針

(1)権利侵害と闘おう。争議をなんぶ全体で支え合って闘おう。

(2)すべての争議に勝利しよう。

4、情報発信・宣伝

(1)ホームページ更新、SNS等での発信を強化しよう。

(2)ポスティングや街頭情宣などに力を入れよう。

5、社会のなかの労働運動

(1)性差別に抗する労働運動を職場からつくりだそう

(2)戦争反対、平和をつくる運動を強化しよう

(3)差別排外主義に反対して闘おう

(4)全国協とともに最賃引き上げを求めて闘おう


6、組合員交流 

(1)支部・組合員を横断した交流を行おう。

(2)全国一般全国協、全労協、東京全労協、南部全労協、全労協青年委員会の仲間との交流を活発に行おう。